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青い花 第1話

長い長い坂を上ったところに、それはある。
今日から私は高校生。
今日から私は、藤ヶ谷のお嬢様。

というわけで、坂の街鎌倉を舞台にしたアニメ、青い花なのです。鎌倉が出てくるアニメは数あれど、鎌倉が舞台となっているのはうた∽かた(おぉっ、公式サイトがまだ残っている)以来になるのかな。坂や階段を印象的に使っていて、いい感じ。

一番驚いたのは、江ノ電の駅にPASMOの簡易改札機がついていたこと。wikipediaによると2007年にPASMOが導入されたのね。乗降客数はローカル私鉄じゃないんだし、当然といえば当然なんだけど。学校の最寄り駅のモデルとなっているのは鎌倉高校前駅。

鎌倉高校前駅

ふうちゃんの通う松岡女子高校は坂の途中で右折するわけだから鎌倉高校の位置にあるわけですね。あーちゃんの藤ヶ谷女学院は完全に架空の施設……のはずだけど、なにぶん鎌倉高校前は降りたことないから分からない。もっとも、実際の鎌倉高校駅前はこんな感じで、キービジュアルの簡易改札機の形状は一緒とはいえ、出入口のレイアウトが藤ヶ谷駅とは異なっています。あくまでも架空の駅・高校ということなのでしょう。

第1話の最後のほうであーちゃんが駆け抜けたのがJR北鎌倉駅の臨時改札口で、ちらっと簡易改札機が映ってますね。設定上あーちゃんは駅東側の住宅街に住んでいるようで通学途中に見られた地蔵や切り通しも実在のもの。そうすると臨時改札口から乗車するのが自然ではあります。(北鎌倉駅の駅舎と改札口は駅西側にある上、鎌倉行きの電車は駅東側のホームに発着する)ただ、藤ヶ谷駅とあわせて首都圏では滅多に見られない「簡易改札機のある駅」を強調することで、「われわれの日常とはちょっと違った物語」であることを示したかったのかもしれません。公式サイトのPVでも簡易改札機をアップで映してましたし。

「女の子を好きになってしまった女の子の物語」で、これ見ると百合ものの代名詞のように言われている「マリア様がみてる」が友情というか体育会的上意下達体制に過ぎないことがよく分かりますね。だから駄目ってことではなく、「恋愛」というところまで踏み込んでしまうと嫉妬とか愛憎とかが絡んだ陰鬱な物語にならざるを得ないわけで、「そこまで行かずに軽く楽しめる話にしたいな」と今野先生は考え、「重くなっても突き詰めた話も必要だよね」と志村先生は考えたというだけのことでしょう。

従姉妹と恋愛関係にあった(らしい)ふみちゃん。手を重ねる仕草が妙にエロティックで、さりげなく肉体関係まで示唆しているのは上手い演出ですね。その従姉妹がふみちゃんの知らない間に結婚してしまい、自動的に振られたところから始まる高校生活が一筋縄でいくはずもありません。突然の裏切りに涙するふみちゃんに、幼馴染のあーちゃんがそっとハンカチを差し出す。10年ぶりの再会は2人の高校生活をどのように変えていくのか……というところで第1話は終わり。今後に期待させる、いい導入だったのではないでしょうか。

主役のふみちゃんがとにかくしんどそうに生きている女の子なので、見ているこっちもしんどくなる様な展開が待っているでしょう。楽しみではあるけど、「これからどうなるんだろう、わくわく」といった楽しみではない可能性が高いだけに、「東のエデン」のときのように毎回感想を書くかというとちょっと微妙かな。

タグ:青い花


2009-07-03 08:25  nice!(4)  コメント(2)  トラックバック(0) 
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コメント 2

NO NAME

あ、あの、一応ですけど「ふみちゃん」です……。
by NO NAME (2009-07-03 23:12) 

Sacchan

し、失礼しました……訂正訂正
by Sacchan (2009-07-04 05:03) 

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