翠星のガルガンティア #7「兵士のさだめ」
ベローズと共にサルベージに出かけたレドは海底に潜むクジライカと遭遇する。だが、それはレドが宇宙で戦ってきた敵・ヒディアーズと瓜二つの姿だった。チェインバーの認識システムもヒディアーズと認定し、レドは戦いを挑んで殺害する。クジライカの殺害は船乗り達の禁忌であり、ガルガンティア全体に動揺が広がる。リジット達船団幹部が対応に苦慮する中、クジライカの群れが船団に近づいて来た……
戦うことしか知らなかったレドがガルガンティアでの暮らしに馴染んでいく様をまったりと描いてきたのから一転、物語の核心にいきなり迫って来ました。まぁ、今回から後半戦だからな。
宇宙と海底になんで同じ生き物が住んでいるのかは置いといて、クジライカに対する船団長フェアロックの対処は、森の中で熊と出会ったらどうするかと一緒。相手のテリトリーを犯さずに過度に刺激せずにやり過ごせば、大して危険な存在ではない。長い年月の中で地球人達は禁忌とか信仰とかに昇華させているようだけど、まぁ人類の知恵ではあるんでしょう。それで何百年も無事に過ごして来たんでしょうし。
しかし、宇宙で「クジライカ(ヒディアーズ)は殲滅すべし」と教わってきたレドには理解できない。「危険は排除しなければ人類が危なくなる」としか思えない。でも、タマにクジライカに食い殺される人が出てくるにしたってクジライカと殲滅戦をやって生じる死者に比べれば少ないだろうし、人類全体を戦闘に特化させ、文明を放棄しても何百年経っても殲滅出来ないんだったら何をやってるんだか分からない。レドが教わってきたことは本当に正しかったのかな?
意外と、宇宙でもヒディアーズと戦わずに逃げまくっていれば、その内ヒディアーズは追いかけて来なくなるんじゃないかな。狭い地球上で住み分けできているなら、宇宙空間ならなおさらだ。
いずれにせよ、レドが余計な事をしたお陰で船団内に不穏な空気が漂い始めた。人々はどう動くのかレドの運命は盛り上がって参りました。
このままマッタリと「レドくんの地球生活日記」を続けてもそれはそれで面白かったけどね
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